管理組合にLED化を提案したいのですが・・・。
LED化をご提案する場合、まず下記の点がポイントです。
- 築年数 電気料金削減なのか照明器具の経年劣化対策なのか?
- 電力会社との契約種別 低圧と高圧、契約種別で料金単価は違うので償還年数が変わる
- LED照明器具の選定 現状の器具、LEDメーカー、提案器具、消費電力、コスト、費用対効果
- 信頼できる業者の選定 提案内容、プレゼン能力、提案説明責任、施工実績、企業情報、保証
- 管理組合への説明責任 費用対効果、経済効果、LED導入後の削減効果検証、補助金情報
LED照明は、非常に身近なものとなりましたので「LED化で電気料金を削減し、一般会計の収支改善に取り組みましょう」と提案しても、今さら何?という反応ではないでしょうか。 LEDは、電子ブレーカーと違い、むしろ管理組合理事や区分所有者の方がよく知っています。改めてとなりますが、電気料金の削減は、A.電力会社との契約内容を見直す、B.使用消費量を削減するしかありません。 具体的な費用対効果やLED化の必要性など個々に違ったコンサル的に提案型でないと受け入れてもらえません。 当然ながら、LEDの基本的な知識や情報は少なくとも把握していただければと思います。 複数社の見積書の比較検討においては、金額だけでなく費用対効果や使用メーカーも大事なことになります。 LED化は有効な固定費削減手段です。管理組合より、「高い買い物をした」「必要以上にLED化してしまった」「ランニングコスト・メンテナンス費用を事前に検討していなかった」なんてことにならないようにご注意ください。
◇照明器具LED化の標準選定目安
- 築後15年以下
- 築後15年以上
- 直管蛍光灯…FLR、FL、FHF
- 電球交換又は器具交換
- 器具交換
- 丸形蛍光灯…FCL
- 器具交換
- 器具交換
- ダウンライトト(E26口金)…EFD、EFA、LR
- 電球交換*
- 電球交換又は器具交換
- ダウンライトト(E17口金)…ミニクリプトン電球
- 電球交換*
- 電球交換又は器具交換
- ダウンライト(GX口金)…FDL、FPL、FML、FHT
- 器具交換
- 器具交換
※設置場所や器具の経年劣化状況、経済効果重視等の要因で選定内容は変わります。 ※ダウンライトのE26・E17口金タイプでも電球交換できないタイプがあります。その場合は、器具交換となります。
LEDの技術的な進歩はめざましく、1年前の提案が本当に現在において良い提案かどうかは一概に言えません。 下記の案件は特に顕著ですが、2年半前に提案した時の初期費用と償還年数がずいぶんと違います。 過去に提案して費用対効果などの原因で継続審議となっている管理組合様には再度提案をご検討ください。
階数:13階建て 総戸数:150戸
◆1回目提案(2013.8)
初期費用2,100千円 年間削減金額▲234千円
償還年数9.7年(LED交換台数139台)
◆2回目提案(2015.1)
初期費用1,900千円 年間削減金額▲422千円
償還年数4.9年(LED交換台数156台)
◆1回目提案(2013.8)
初期費用2,100千円 年間削減金額▲234千円
償還年数9.7年(LED交換台数139台)
◆2回目提案(2015.1)
初期費用1,900千円 年間削減金額▲422千円
償還年数4.9年(LED交換台数156台)